「ミシェル 城館の人 第一部 争乱の時代」 堀田 善衞 (集英社文庫)
2004年 11月 06日
詳しい感想はこちら
近代知性を支えた名著「エセー」の著者・モンテーニュの思想はいかに形成されたか。(文庫の帯より)
「エセー」ってなに? モンテーニュって誰?・・・と思いつつも著者の堀田善衞氏の名前につられて買ってしまった。
堀田善衞氏は宮崎駿監督も大きな影響を受けたという著作家。
(スタジオジブリHP内の堀田善衞氏特集コンテンツ:「堀田善衞 時代と人間」)
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュは16世紀後半、宗教戦争真っ只中のフランスに生きた思想家だった。
思想家!?・・・やばい! 難しそう・・・。
しかし、読んでみればこれが結構面白い! 堀田氏の文章はちょっと時代がかったクセのあるものだし、随所に引用されているミシェルの「エセー」の文章も大仰で回りくどい(その理由はHPの感想で)。でも、内容自体は興味を持って読めるものだ。
個人的には堀田氏の歴史的背景の説明が面白かった。宗教戦争の時代のフランスの複雑な情勢がとてもよくわかる。
また、この時代はルネサンスの時代にも当たり、この間読み終えたばかりの「ローマ人の物語」の時代が持て囃されていて、見知った名前がいくつも登場する。読んだタイミングとしてはとてもGoodだったようだ。
第一部の終りで37歳にして公職を引退してしまったミシェルは領地の城館に早くも隠遁してしまう。以来、ずっと城館にこもっていたらしく、だから「城館の人」の副題がついたらしい。
文庫の第二部の刊行は今月の19日。
近代知性を支えた名著「エセー」の著者・モンテーニュの思想はいかに形成されたか。(文庫の帯より)
「エセー」ってなに? モンテーニュって誰?・・・と思いつつも著者の堀田善衞氏の名前につられて買ってしまった。
堀田善衞氏は宮崎駿監督も大きな影響を受けたという著作家。
(スタジオジブリHP内の堀田善衞氏特集コンテンツ:「堀田善衞 時代と人間」)
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュは16世紀後半、宗教戦争真っ只中のフランスに生きた思想家だった。
思想家!?・・・やばい! 難しそう・・・。
しかし、読んでみればこれが結構面白い! 堀田氏の文章はちょっと時代がかったクセのあるものだし、随所に引用されているミシェルの「エセー」の文章も大仰で回りくどい(その理由はHPの感想で)。でも、内容自体は興味を持って読めるものだ。
個人的には堀田氏の歴史的背景の説明が面白かった。宗教戦争の時代のフランスの複雑な情勢がとてもよくわかる。
また、この時代はルネサンスの時代にも当たり、この間読み終えたばかりの「ローマ人の物語」の時代が持て囃されていて、見知った名前がいくつも登場する。読んだタイミングとしてはとてもGoodだったようだ。
第一部の終りで37歳にして公職を引退してしまったミシェルは領地の城館に早くも隠遁してしまう。以来、ずっと城館にこもっていたらしく、だから「城館の人」の副題がついたらしい。
文庫の第二部の刊行は今月の19日。
by yuiga28
| 2004-11-06 18:02
| Book 歴史