「ひよこはなぜ道を渡る」・・・翻訳裏話
2006年 04月 13日
「ひよこはなぜ道を渡る」 エリザベス・フェラーズ 創元推理文庫   (詳しい感想はこちら)
<トビー・ダイク&ジョージシリーズ>第5弾でシリーズ最終章。
このシリーズもとうとう最後の1冊。
シリーズ初の邦訳となった「猿来たりなば」(実はシリーズ4作目で、1作目は「その死者の名は」・・・これはフェラーズの長編デビュー作でもあります。)。被害者はチンパンジーなのだが、この奇抜な設定が単に奇を衒ったものじゃなくしっかりとした本格モノになっているのに驚かされました。そればかりか、トビーとジョージのキャラクターもいいし、適度なユーモアもあり、かつ、30年代推理小説黄金期の良さも漂っている・・・という古き良き時代の推理小説好きには嬉しいシリーズでした。
「私が見たと蝿は言う」のところでも書きましたが、当時イギリスではクリスティと並び称されるほどのミステリー作家だったのに、何故日本では今まで注目されなかったのか不思議です。
このシリーズを日本に紹介してくれた翻訳者の中村有希さんには感謝!感謝!
中村さんはコリン・ホルト・ソーヤーの<海の上のカムデンシリーズ>やサラ・ウォーターズの「半身」「荊の城」などの翻訳も手掛けていていますが、その裏話などが中村さんご自身のサイトで読めます。これがまた面白い!
興味のある方は是非訪ねてみてください。(^^)
TBしています:「ひよこはなぜ道を渡る」エリザベス・フェラーズ (”読書とジャンプ”さま)
<トビー・ダイク&ジョージシリーズ>第5弾でシリーズ最終章。
このシリーズもとうとう最後の1冊。
シリーズ初の邦訳となった「猿来たりなば」(実はシリーズ4作目で、1作目は「その死者の名は」・・・これはフェラーズの長編デビュー作でもあります。)。被害者はチンパンジーなのだが、この奇抜な設定が単に奇を衒ったものじゃなくしっかりとした本格モノになっているのに驚かされました。そればかりか、トビーとジョージのキャラクターもいいし、適度なユーモアもあり、かつ、30年代推理小説黄金期の良さも漂っている・・・という古き良き時代の推理小説好きには嬉しいシリーズでした。
「私が見たと蝿は言う」のところでも書きましたが、当時イギリスではクリスティと並び称されるほどのミステリー作家だったのに、何故日本では今まで注目されなかったのか不思議です。
このシリーズを日本に紹介してくれた翻訳者の中村有希さんには感謝!感謝!
中村さんはコリン・ホルト・ソーヤーの<海の上のカムデンシリーズ>やサラ・ウォーターズの「半身」「荊の城」などの翻訳も手掛けていていますが、その裏話などが中村さんご自身のサイトで読めます。これがまた面白い!
興味のある方は是非訪ねてみてください。(^^)
TBしています:「ひよこはなぜ道を渡る」エリザベス・フェラーズ (”読書とジャンプ”さま)
by yuiga28
| 2006-04-13 22:21
| Book ミステリー