「定年ゴジラ」 重松 清 講談社文庫
2006年 01月 24日
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過去に読んだ2作品(半パン・デイズ・流星ワゴン)は結構感動したくせに何だかんだと文句をつけたけれど、この作品に関しては文句なし!
4人のオヤジたちのエピソードも面白く、時に哀れで良いんですが、舞台になっている<くぬぎ台ニュータウン>の設定がまた面白くて、とても効果的なんです。
<ニュータウン>という”人為的に企画開発された街”が、自然発生的に出来た街とはどんなふうに違うのか・・・知っているいくつかのニュータウンを思い浮かべて、なるほどーと納得してしまいました。
近々、<ニュータウン>と呼ばれる街に引っ越す予定があるので、尚更興味深かったのかもしれませんが、そうじゃなくても、<くぬぎ台ニュータウン>自体が作品の大きな核になっていることは間違いないと思います。
その街と、その街にマイホームを構えたオヤジたちの働き盛りだった購入当時の想い、そして定年を迎えた現在の想いが絡まって一つの物語を作り上げています。
それが実に巧く絡めてある! お見事!
この勢いで、文庫化されたばかりの『トワイライト』を買ったんですけど、こちらもこんなふうに素直に楽しめる作品だといいんですけど…。
★ この作品はサイト休止中(2005年9月~2005年12月)までの間に読んだものです。
過去に読んだ2作品(半パン・デイズ・流星ワゴン)は結構感動したくせに何だかんだと文句をつけたけれど、この作品に関しては文句なし!
4人のオヤジたちのエピソードも面白く、時に哀れで良いんですが、舞台になっている<くぬぎ台ニュータウン>の設定がまた面白くて、とても効果的なんです。
<ニュータウン>という”人為的に企画開発された街”が、自然発生的に出来た街とはどんなふうに違うのか・・・知っているいくつかのニュータウンを思い浮かべて、なるほどーと納得してしまいました。
近々、<ニュータウン>と呼ばれる街に引っ越す予定があるので、尚更興味深かったのかもしれませんが、そうじゃなくても、<くぬぎ台ニュータウン>自体が作品の大きな核になっていることは間違いないと思います。
その街と、その街にマイホームを構えたオヤジたちの働き盛りだった購入当時の想い、そして定年を迎えた現在の想いが絡まって一つの物語を作り上げています。
それが実に巧く絡めてある! お見事!
この勢いで、文庫化されたばかりの『トワイライト』を買ったんですけど、こちらもこんなふうに素直に楽しめる作品だといいんですけど…。
★ この作品はサイト休止中(2005年9月~2005年12月)までの間に読んだものです。
by yuiga28
| 2006-01-24 15:53
| Book 小説