「レーサーの死」 黒井尚志 双葉社   (詳しい感想はこちら)
次の5月1日が来るとアイルトン・セナが亡くなって12年、日本風に言えば13回忌に当たりますね。早いものです。あの時のことは、つい昨日のことのようにありありと思い出せるのに…。
12年も経って”衝撃の新事実”も無かろうに・・・と思った通り、さほど衝撃的な新事実はありませんでした。
そして、殆どは過去の国内のレーサーの死について紙面が割かれています。
セナは単なるアイ・キャッチャー?・・・かとも思われましたが、セナの事故死を切っ掛けにレースの安全性が急激に重要視され始めたことを考えると、冒頭にセナの事故を持って来たのにもある種の意味が感じられなくもありません。
それにしても昔は酷かったんですね。
レーサーの命が軽く扱われていることと言ったら! あまりにも疎かにされているのですぐには信じられなかったくらいです。
技術的に未熟なのは仕方が無いとしても、それでは片付けられないことがたくさんあったんですね。
読んでいると段々と腹が立って来ます。
しかし、そんな世界と知っていながら、レースの世界に飛び込み頭角を現そうともがくレーサーたち。しかし、そんな彼らを愚かと決め付けることはできません。
やっぱりレースは魅力的な世界。
こんな残酷な裏側を知っても、その世界に挑戦する彼らの志は尊いものだと思える・・・そんな1冊です。
次の5月1日が来るとアイルトン・セナが亡くなって12年、日本風に言えば13回忌に当たりますね。早いものです。あの時のことは、つい昨日のことのようにありありと思い出せるのに…。
12年も経って”衝撃の新事実”も無かろうに・・・と思った通り、さほど衝撃的な新事実はありませんでした。
そして、殆どは過去の国内のレーサーの死について紙面が割かれています。
セナは単なるアイ・キャッチャー?・・・かとも思われましたが、セナの事故死を切っ掛けにレースの安全性が急激に重要視され始めたことを考えると、冒頭にセナの事故を持って来たのにもある種の意味が感じられなくもありません。
それにしても昔は酷かったんですね。
レーサーの命が軽く扱われていることと言ったら! あまりにも疎かにされているのですぐには信じられなかったくらいです。
技術的に未熟なのは仕方が無いとしても、それでは片付けられないことがたくさんあったんですね。
読んでいると段々と腹が立って来ます。
しかし、そんな世界と知っていながら、レースの世界に飛び込み頭角を現そうともがくレーサーたち。しかし、そんな彼らを愚かと決め付けることはできません。
やっぱりレースは魅力的な世界。
こんな残酷な裏側を知っても、その世界に挑戦する彼らの志は尊いものだと思える・・・そんな1冊です。
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by yuiga28
| 2006-04-21 22:11
| Book ノンフィクション