「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後」(上) 塩野七生
2004年 10月 17日
「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後」(上)
塩野七生:著 (新潮文庫) 読了しました。
詳しい感想は全部読んでからUPします。とりあえずは覚え書きとして・・・。
ついにルビコン川を渡ったカエサルは元老院派の旗頭として担ぎ出されたポンペイウスとの対決。彼を追ってギリシャまで遠征しますが、同じローマ人同士で戦わざるを得なくなったカエサルにはガリア戦では味わわずに済んだ苦悩を味わうことになります。しかも、現執政官2人はポンペイウス側にいて、カエサルはいわば反乱軍。制海権はポンペイウス側にあり、物資や兵の補充もままならない苦戦を強いられます。ドゥラキウムの包囲戦では敗北を喫し・・・。でも、カエサルはやっぱり超人的です。しかも、塩野さんの思い入れも凄くて、それが更に強調されて感じられます。人間に対する洞察力が鋭く、相手の心理を上手くついて事を運んで行くのは確かに見事ですが、それもとても理知的な感じを受けます。
上巻の終盤でポンペイウスは死に、カエサルはクレオパトラのいるエジプトに入ります。先日読んだ『クレオパトラ』と重なる部分に突入しましたが、クレオパトラとの関係は<据え膳を食っただけ>と、あっさり片付けられています。確かにそれが真実なんでしょうね~、カエサルにしてみれば。
TBしています:
本: ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後(Pocket Warmer様)
塩野七生:著 (新潮文庫) 読了しました。
詳しい感想は全部読んでからUPします。とりあえずは覚え書きとして・・・。
ついにルビコン川を渡ったカエサルは元老院派の旗頭として担ぎ出されたポンペイウスとの対決。彼を追ってギリシャまで遠征しますが、同じローマ人同士で戦わざるを得なくなったカエサルにはガリア戦では味わわずに済んだ苦悩を味わうことになります。しかも、現執政官2人はポンペイウス側にいて、カエサルはいわば反乱軍。制海権はポンペイウス側にあり、物資や兵の補充もままならない苦戦を強いられます。ドゥラキウムの包囲戦では敗北を喫し・・・。でも、カエサルはやっぱり超人的です。しかも、塩野さんの思い入れも凄くて、それが更に強調されて感じられます。人間に対する洞察力が鋭く、相手の心理を上手くついて事を運んで行くのは確かに見事ですが、それもとても理知的な感じを受けます。
上巻の終盤でポンペイウスは死に、カエサルはクレオパトラのいるエジプトに入ります。先日読んだ『クレオパトラ』と重なる部分に突入しましたが、クレオパトラとの関係は<据え膳を食っただけ>と、あっさり片付けられています。確かにそれが真実なんでしょうね~、カエサルにしてみれば。
TBしています:
本: ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後(Pocket Warmer様)
by yuiga28
| 2004-10-17 15:31
| Book 歴史