「退屈姫君 海を渡る」 米村圭伍
2004年 10月 08日
「退屈姫君 海を渡る」 米村圭伍:著 (新潮文庫) 読了しました。
<風見藩シリーズ>(勝手に命名)の第4弾。
「風流冷飯伝」(内容・感想はこちら)での冷飯食い飛旗数馬(とびはたかずま)を主人公に風見藩の国許の騒動を描き、「退屈姫君伝」(内容・感想はこちら)で、藩主・時羽直重殿にお輿入れしたばかりの若妻・めだか姫を主人公に江戸上屋敷での騒動を描き、そして今度はめだか姫が参勤交代で国許にいたご夫君・直重殿失踪事件を解決するために「退屈姫君伝」で登場した面々を引き連れて国許・讃岐に乗り込みます。国許には「風流冷飯伝」で活躍した数馬や一八が登場。お家乗っ取りの企みを暴き、見事ご夫君を奪還します。
美人だけれど変わり者というめだか姫のキャラクターが光っています。17歳のめだか姫は天真爛漫、好奇心旺盛、奇想天外、行動力抜群です。そして何より退屈するのが大嫌い。ご夫君の失踪の報を聞いて、「きゃ~、素敵! 絶好の退屈しのぎだわ!」と大喜び。早速、禁を破ってお国許へ密航してしまう大胆さ。この姫君の巻き起こす騒動が楽しくないわけはない!
<ですます調>の語り口も相変わらずの軽妙さで、名調子。
軽妙洒脱でテンポの良い新感覚時代劇コメディーです。
なお、十二分に楽しむためには前作2編を前もって読まれることをオススメします。
TBしています:
決して米村氏に夢中になっているわけでは…(本ってホントにいいですね〜様)
詳しい感想はこちら
<風見藩シリーズ>(勝手に命名)の第4弾。
「風流冷飯伝」(内容・感想はこちら)での冷飯食い飛旗数馬(とびはたかずま)を主人公に風見藩の国許の騒動を描き、「退屈姫君伝」(内容・感想はこちら)で、藩主・時羽直重殿にお輿入れしたばかりの若妻・めだか姫を主人公に江戸上屋敷での騒動を描き、そして今度はめだか姫が参勤交代で国許にいたご夫君・直重殿失踪事件を解決するために「退屈姫君伝」で登場した面々を引き連れて国許・讃岐に乗り込みます。国許には「風流冷飯伝」で活躍した数馬や一八が登場。お家乗っ取りの企みを暴き、見事ご夫君を奪還します。
美人だけれど変わり者というめだか姫のキャラクターが光っています。17歳のめだか姫は天真爛漫、好奇心旺盛、奇想天外、行動力抜群です。そして何より退屈するのが大嫌い。ご夫君の失踪の報を聞いて、「きゃ~、素敵! 絶好の退屈しのぎだわ!」と大喜び。早速、禁を破ってお国許へ密航してしまう大胆さ。この姫君の巻き起こす騒動が楽しくないわけはない!
<ですます調>の語り口も相変わらずの軽妙さで、名調子。
軽妙洒脱でテンポの良い新感覚時代劇コメディーです。
なお、十二分に楽しむためには前作2編を前もって読まれることをオススメします。
TBしています:
決して米村氏に夢中になっているわけでは…(本ってホントにいいですね〜様)
by yuiga28
| 2004-10-08 07:51
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