「春になったら苺を摘みに」・・・ベティ・モーガン・ボーエンの正体
2006年 04月 10日
「春になったら苺を摘みに」 梨木香歩 新潮文庫   (詳しい感想はこちら)
梨木さんが多大な影響を受けた人として英国留学中の下宿の女主人ウェスト夫人という人がいることを「村田エフェンディ滞土録」の何かの解説で知りました。また、そこに出て来るトルコの英国夫人経営の下宿屋のモデルはウェスト夫人の下宿屋だろう、とも書かれていました。そしてその下宿の様子やウェスト夫人のことはエッセー「春になったら苺を摘みに」に書かれている、と言うので、このエッセーが文庫化されるのを楽しみに待っていました。
一方、梨木香歩さんのプロフィールには必ず”児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンに師事”と書いてあるんですが、ベティ・モーガン・ボーエンって誰?・・・と思って検索をかけても引っ掛かって来るのは梨木さんのプロフィールのこの一文なんですよね。
結局、ベティ・モーガン・ボーエンて誰?という疑問は解決されず…。
それがこの1冊で解決されました。
読んでいて段々とわかって来たんですが、児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンと下宿の女主人ウェスト夫人て同一人物だったんですね!
ベティ・モーガン・ボーエン=ウェスト夫人は文学の師というだけじゃなく、人間としても梨木さんに多大な影響を与えていた・・・それがよくわかりました。
梨木さんの作品のテーマやモチーフの多くがこの英国滞在体験、そしてウェスト夫人の人柄や主義から得られたものなんですね。
・・・ということで、梨木ファンには必読の1冊です。
梨木さんが多大な影響を受けた人として英国留学中の下宿の女主人ウェスト夫人という人がいることを「村田エフェンディ滞土録」の何かの解説で知りました。また、そこに出て来るトルコの英国夫人経営の下宿屋のモデルはウェスト夫人の下宿屋だろう、とも書かれていました。そしてその下宿の様子やウェスト夫人のことはエッセー「春になったら苺を摘みに」に書かれている、と言うので、このエッセーが文庫化されるのを楽しみに待っていました。
一方、梨木香歩さんのプロフィールには必ず”児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンに師事”と書いてあるんですが、ベティ・モーガン・ボーエンって誰?・・・と思って検索をかけても引っ掛かって来るのは梨木さんのプロフィールのこの一文なんですよね。
結局、ベティ・モーガン・ボーエンて誰?という疑問は解決されず…。
それがこの1冊で解決されました。
読んでいて段々とわかって来たんですが、児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンと下宿の女主人ウェスト夫人て同一人物だったんですね!
ベティ・モーガン・ボーエン=ウェスト夫人は文学の師というだけじゃなく、人間としても梨木さんに多大な影響を与えていた・・・それがよくわかりました。
梨木さんの作品のテーマやモチーフの多くがこの英国滞在体験、そしてウェスト夫人の人柄や主義から得られたものなんですね。
・・・ということで、梨木ファンには必読の1冊です。
by yuiga28
| 2006-04-10 05:37
| Book ノンフィクション