「グレイのしっぽ」・・・愛犬に死なれたら…
2006年 02月 13日
「グレイのしっぽ」 伊勢英子 中公文庫   (詳しい感想はこちら)
イラストレーターの伊勢英子さんが飼い犬のシベリアンハスキーのグレイを題材に描いたエッセー&イラスト集<グレイシリーズ>「グレイがまってるから」、「気分はおすわりの日」に続く第3弾で最終章。
最初の2冊は2年近く前に読んだんですが、この最終章「グレイのしっぽ」は古本屋で一緒に入手出来ず、以来、今まで読まずに来たものです。
一応探してはいたんですが、積極的には探さなかったんですよね。だって、グレイの死が描かれているのがわかっていたから。動物の死を扱ったもの、特にノンフィクションは辛いから…。
でも、先日偶然見つけて、迷った挙句買ってしまいました。
辛い内容でしたけど、読んでよかったと思っています。途中、ちょっぴり精神的に危なかったですが、伊勢さんが辛い体験を乗り越えて、グレイと出会えた喜びを更に大きな喜びへと昇華させて終わるので、読後感はとても良いものでした。
でも、あらためて私にはもう犬は飼えないな、と思いました。
若い頃、たった一度だけ犬を飼ったんですが、その犬に死なれたショックは思い出すといまだに辛いんです。もう、あんな想いはしたくない・・・思い出すたび、そう思います。
本当の犬好きはそれでも犬を飼うもんだ、とダンナは言います。ヤツは実家にいた時は常に犬がいるという状況で育って来たんですよね。
ダンナの実家は、死んだらすぐにその穴を埋めるために次を飼う、というように、時間を置かず次々と飼い続けて来た家なんです。
今度引っ越す先はペットが飼えるので、ヤツは犬か猫を飼いたがっていますが、でも私はイヤ。
どんなに可愛いと思っても、死ぬ時を想像したら飼えません。
”本当の犬好き”じゃなくて結構! もう、あんな想いは絶対にしたくありません。
伊勢さんも、もう一度犬を飼おうとは思っていない様子です。
伊勢さんにとってはもうグレイに代わる存在はありえないみたいです。グレイがいてくれたことへの感謝の気持ちをかみしめて、グレイとの思い出を大切にし続けて行かれるおつもりのようです。
伊勢さんは”犬が好き”なんじゃなくて、グレイが好きだったんです。グレイという個体を愛していたんですね。
そんなにも強く一頭の犬と付き合えたなんて、とっても素敵じゃないことだと思います。
イラストレーターの伊勢英子さんが飼い犬のシベリアンハスキーのグレイを題材に描いたエッセー&イラスト集<グレイシリーズ>「グレイがまってるから」、「気分はおすわりの日」に続く第3弾で最終章。
最初の2冊は2年近く前に読んだんですが、この最終章「グレイのしっぽ」は古本屋で一緒に入手出来ず、以来、今まで読まずに来たものです。
一応探してはいたんですが、積極的には探さなかったんですよね。だって、グレイの死が描かれているのがわかっていたから。動物の死を扱ったもの、特にノンフィクションは辛いから…。
でも、先日偶然見つけて、迷った挙句買ってしまいました。
辛い内容でしたけど、読んでよかったと思っています。途中、ちょっぴり精神的に危なかったですが、伊勢さんが辛い体験を乗り越えて、グレイと出会えた喜びを更に大きな喜びへと昇華させて終わるので、読後感はとても良いものでした。
でも、あらためて私にはもう犬は飼えないな、と思いました。
若い頃、たった一度だけ犬を飼ったんですが、その犬に死なれたショックは思い出すといまだに辛いんです。もう、あんな想いはしたくない・・・思い出すたび、そう思います。
本当の犬好きはそれでも犬を飼うもんだ、とダンナは言います。ヤツは実家にいた時は常に犬がいるという状況で育って来たんですよね。
ダンナの実家は、死んだらすぐにその穴を埋めるために次を飼う、というように、時間を置かず次々と飼い続けて来た家なんです。
今度引っ越す先はペットが飼えるので、ヤツは犬か猫を飼いたがっていますが、でも私はイヤ。
どんなに可愛いと思っても、死ぬ時を想像したら飼えません。
”本当の犬好き”じゃなくて結構! もう、あんな想いは絶対にしたくありません。
伊勢さんも、もう一度犬を飼おうとは思っていない様子です。
伊勢さんにとってはもうグレイに代わる存在はありえないみたいです。グレイがいてくれたことへの感謝の気持ちをかみしめて、グレイとの思い出を大切にし続けて行かれるおつもりのようです。
伊勢さんは”犬が好き”なんじゃなくて、グレイが好きだったんです。グレイという個体を愛していたんですね。
そんなにも強く一頭の犬と付き合えたなんて、とっても素敵じゃないことだと思います。
by yuiga28
| 2006-02-13 17:14
| Book ノンフィクション