<覆面作家シリーズ>三部作
2006年 02月 09日
「覆面作家は二人いる」「覆面作家の愛の歌」「覆面作家の夢の家」
<円紫さんと私シリーズ>とはだいぶ趣きの違うシリーズです。
どちらが好きかと言えば、この<覆面作家シリーズ>の方が好きですね。
覆面作家の千秋はちょっと極端過ぎるかなと思うほど特徴のあるキャラクターですが、とても親しみを感じます。
一方、<円紫さんと私シリーズ>の”私”の方は極々普通の女子大生。でも、親近感はあまりわきません。彼女は普通と言っても極上の部類の普通なんですよね。ちょっと良い子過ぎ、出来過ぎ、という感があって、いま一つ親しみがわかないんです。(同じ普通の女子大生なら加納朋子さんの『ななつのこ』と『魔法飛行』の主人公・駒子の方が私には魅力的に思えるし、親しみもはるかに強く感じられます。)
でも、作品自体には好感を持ってるんですよね。円紫師匠も大好きだし…。ただ、”私”のキャラクターだけがほんのちょっぴり気に入らないんです。
それに手放しで楽しめるのも断然こちらの<覆面作家シリーズ>です。今の私には特に嬉しいことなんですが、ノンストレスで読めました。
だからと言ってただ面白おかしいだけじゃの作品じゃありません。
じっくり読めば<円紫さんと私シリーズ>に負けないほどの深みがあります。
このシリーズがこの3冊で終わりだとは、なんとも惜しい気がします。
★ この作品はサイト休止中(2005年9月~2005年12月)までの間に読んだものです。
角川文庫 北村 薫
<円紫さんと私シリーズ>とはだいぶ趣きの違うシリーズです。
どちらが好きかと言えば、この<覆面作家シリーズ>の方が好きですね。
覆面作家の千秋はちょっと極端過ぎるかなと思うほど特徴のあるキャラクターですが、とても親しみを感じます。
一方、<円紫さんと私シリーズ>の”私”の方は極々普通の女子大生。でも、親近感はあまりわきません。彼女は普通と言っても極上の部類の普通なんですよね。ちょっと良い子過ぎ、出来過ぎ、という感があって、いま一つ親しみがわかないんです。(同じ普通の女子大生なら加納朋子さんの『ななつのこ』と『魔法飛行』の主人公・駒子の方が私には魅力的に思えるし、親しみもはるかに強く感じられます。)
でも、作品自体には好感を持ってるんですよね。円紫師匠も大好きだし…。ただ、”私”のキャラクターだけがほんのちょっぴり気に入らないんです。
それに手放しで楽しめるのも断然こちらの<覆面作家シリーズ>です。今の私には特に嬉しいことなんですが、ノンストレスで読めました。
だからと言ってただ面白おかしいだけじゃの作品じゃありません。
じっくり読めば<円紫さんと私シリーズ>に負けないほどの深みがあります。
このシリーズがこの3冊で終わりだとは、なんとも惜しい気がします。
★ この作品はサイト休止中(2005年9月~2005年12月)までの間に読んだものです。
by yuiga28
| 2006-02-09 23:09
| Book ミステリー