「新釈 雨月物語」
2004年 09月 30日
「新釈 雨月物語」 上田秋成:原著 石川 淳:訳 (角川文庫) 読了しました。
怪異譚の名作として有名な「雨月物語」は江戸中期の<読本(よみほん)>として出回ったそうですが、バラエティーに富んだ不思議な物語9編が収録されています。
当時でも既に歴史上の人物となっていた過去に怨念を抱いて死んだ人物が登場したり、和漢の名著が多数引用されていたり、衒学的なところも感じられます。
読本は草双紙よりも高級で文学的とされていたらしく、値段的にも内容的にも、庶民にはちょっと出難かったようです。
それが、原文の雰囲気はそのままに、読みやすく訳されています。一編一編も短いので、現代人には手軽に楽しめる古典になっていると思います。
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怪異譚の名作として有名な「雨月物語」は江戸中期の<読本(よみほん)>として出回ったそうですが、バラエティーに富んだ不思議な物語9編が収録されています。
当時でも既に歴史上の人物となっていた過去に怨念を抱いて死んだ人物が登場したり、和漢の名著が多数引用されていたり、衒学的なところも感じられます。
読本は草双紙よりも高級で文学的とされていたらしく、値段的にも内容的にも、庶民にはちょっと出難かったようです。
それが、原文の雰囲気はそのままに、読みやすく訳されています。一編一編も短いので、現代人には手軽に楽しめる古典になっていると思います。
by yuiga28
| 2004-09-30 19:04
| Book 歴史