「狂王ヘロデ」 曾野綾子
2004年 09月 24日
「狂王ヘロデ」 曾野綾子:著 (集英社文庫) 読了しました。
歴史小説の面白さを堪能させてくれる作品でした。
ヘロデはキリストが生まれる年(キリスト誕生が紀元前4年という説で行けば)に彼が亡くなるというタイミングで、ローマの属国ユダヤに君臨した王様です。しかし、名前は知っていても生きた時代すら知らないような人物の話でも、歴史的な理解を促しながら面白く読ませてくれる・・・歴史小説はこうでなくちゃいけない!と思います。
読み出すまでは少々心配もありました。
曾野綾子さんは敬虔なクリスチャンで、しかも、ヘロデって悪い人だったはず・・・お説教臭かったら嫌だな~と。(昔、『神の汚れた手』を読んだ記憶があるんですが、良く覚えていなくて・・・)しかし、実際読んでみると非常に面白く、読み出したら止まりませんでした。勿論、深遠なテーマはあるのですが、多彩な登場人物、歴史的な事件もわかり易くかつ興味をそそる書き方で、全編を通して楽しませてくれました。
石田友雄さんの解説がまた、お手本のように素晴らしい!(『女王フアナ』のあの解説を読んだ直後だけに一層強くそう感じるのかもしれませんが)ヘロデ王が登場するまでのユダヤ史が要領よく解説してあって、本編の理解を助けてくれます。
こんな感じのものならもっと読んでみたいと思います。ちょっと探してみよう・・・。
詳しい感想はこちら
歴史小説の面白さを堪能させてくれる作品でした。
ヘロデはキリストが生まれる年(キリスト誕生が紀元前4年という説で行けば)に彼が亡くなるというタイミングで、ローマの属国ユダヤに君臨した王様です。しかし、名前は知っていても生きた時代すら知らないような人物の話でも、歴史的な理解を促しながら面白く読ませてくれる・・・歴史小説はこうでなくちゃいけない!と思います。
読み出すまでは少々心配もありました。
曾野綾子さんは敬虔なクリスチャンで、しかも、ヘロデって悪い人だったはず・・・お説教臭かったら嫌だな~と。(昔、『神の汚れた手』を読んだ記憶があるんですが、良く覚えていなくて・・・)しかし、実際読んでみると非常に面白く、読み出したら止まりませんでした。勿論、深遠なテーマはあるのですが、多彩な登場人物、歴史的な事件もわかり易くかつ興味をそそる書き方で、全編を通して楽しませてくれました。
石田友雄さんの解説がまた、お手本のように素晴らしい!(『女王フアナ』のあの解説を読んだ直後だけに一層強くそう感じるのかもしれませんが)ヘロデ王が登場するまでのユダヤ史が要領よく解説してあって、本編の理解を助けてくれます。
こんな感じのものならもっと読んでみたいと思います。ちょっと探してみよう・・・。
by yuiga28
| 2004-09-24 12:48
| Book 歴史