「隠々洞ききがき抄 天和のお七火事」 杉本苑子 文春文庫
2005年 08月 05日
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『時代小説が大好き』の猫並さんに触発されてこのところ歌舞伎関係の作品を中心に読んでいる。これは歌舞伎の題材にもなっている八百屋お七の話だというので読んだのだが…。
お七ちゃん、ちょっとしか出て来ない。しかも、語られているだけで、直接には全然出て来ない。
では、どんな話なのかというと、いわゆる<お七火事>で人生を変えられちゃった人たちのことを描いた連作短編集なのだ。
当ては外れてしまったものの、これはこれで面白かったから、まあ、良しとしょう。
ところで、<お七火事>というのは普通天和2年12月28日に起きた大火のことを言うようだが、最近これには異論があるらしい。
詳しくはこちらのサイトの記事で・・・
八百屋お七(1668-1683)
何だか凄く納得させられてしまう。
作品内では<お七火事>は大火で、でも、お七の罪一等を減じようという動きもあって、それは現代の死刑廃止論と同じ理屈なのだが、それには違和感が…。
小火だったからこそ、若い命を哀れんでのお目こぼしという方がしっくり来る。
『時代小説が大好き』の猫並さんに触発されてこのところ歌舞伎関係の作品を中心に読んでいる。これは歌舞伎の題材にもなっている八百屋お七の話だというので読んだのだが…。
お七ちゃん、ちょっとしか出て来ない。しかも、語られているだけで、直接には全然出て来ない。
では、どんな話なのかというと、いわゆる<お七火事>で人生を変えられちゃった人たちのことを描いた連作短編集なのだ。
当ては外れてしまったものの、これはこれで面白かったから、まあ、良しとしょう。
ところで、<お七火事>というのは普通天和2年12月28日に起きた大火のことを言うようだが、最近これには異論があるらしい。
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八百屋お七(1668-1683)
何だか凄く納得させられてしまう。
作品内では<お七火事>は大火で、でも、お七の罪一等を減じようという動きもあって、それは現代の死刑廃止論と同じ理屈なのだが、それには違和感が…。
小火だったからこそ、若い命を哀れんでのお目こぼしという方がしっくり来る。
by yuiga28
| 2005-08-05 09:02
| Book 歴史