「女王フアナ」 ホセ・ルイス・オライソラ
2004年 09月 22日
「女王フアナ」 ホセ・ルイス・オライソラ:著 宮崎真紀:訳
(角川文庫) 読了しました。
映画「女王フアナ」公開に合わせて出版されましたが、これは原作あるいはノベライズではなく、フアナの伝記です。
フアナは狂女王と呼ばれ、長い人生の半分以上を幽閉されて過ごすという、数奇で哀れな運命を生きたスペイン(カスティーリャ)の女王です。
そんな彼女の人生が当時の複雑な状況と絡めて書かれており、スペイン史の一幕としても楽しめました。
気になったことを一つ・・・
「女王フアナの真実の顔」と題した桐生操さんの解説がひどい!
本編には全く触れず、自分の本の調子そのままのゴシップ調でフアナの人生を簡単にばっさりと言い捨てています。(まるで自分の著作の1編をそのまま書いた感じです。)
本編の著者が<狂気>に対する好奇的な要素を取り除いて、理性的にアプローチしようと心掛けて書かれているのは明白なのに、それを踏みにじるような書きぶり・・・。
解説は人それぞれにいろいろな書き方があって、どう書いてはいけないという事はないでしょうが、何だか本編を無視しているように感じられてとても不愉快でした。
TBしています:
うれしい誤算(Le Journal de La Princesse frivole様)
(角川文庫) 読了しました。
詳しい感想はこちら
映画「女王フアナ」公開に合わせて出版されましたが、これは原作あるいはノベライズではなく、フアナの伝記です。
フアナは狂女王と呼ばれ、長い人生の半分以上を幽閉されて過ごすという、数奇で哀れな運命を生きたスペイン(カスティーリャ)の女王です。
そんな彼女の人生が当時の複雑な状況と絡めて書かれており、スペイン史の一幕としても楽しめました。
気になったことを一つ・・・
「女王フアナの真実の顔」と題した桐生操さんの解説がひどい!
本編には全く触れず、自分の本の調子そのままのゴシップ調でフアナの人生を簡単にばっさりと言い捨てています。(まるで自分の著作の1編をそのまま書いた感じです。)
本編の著者が<狂気>に対する好奇的な要素を取り除いて、理性的にアプローチしようと心掛けて書かれているのは明白なのに、それを踏みにじるような書きぶり・・・。
解説は人それぞれにいろいろな書き方があって、どう書いてはいけないという事はないでしょうが、何だか本編を無視しているように感じられてとても不愉快でした。
TBしています:
うれしい誤算(Le Journal de La Princesse frivole様)
by yuiga28
| 2004-09-22 20:34
| Book 歴史