「忙しい蜜月旅行」 ドロシー・L・セイヤーズ ハヤカワ文庫
2005年 07月 14日
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ピーター卿シリーズの長編第12弾の新訳。
旧訳は読み辛かったがこちらは読み易く、楽しさも倍増した感じ。
シリーズを通して読んでいない方にはちょっとわずらわしかったり、わかり辛かったりする部分があるかもしれないが、推理小説として読む分には支障は無いと思う。
ずっとシリーズを読み通して来たファンには欠かすことの出来ない1冊。ピーター卿とハリエットがとうとう結婚するのだから。
2人の結婚に社交界もマスコミも騒然とするのだが、あれこれくちばしを突っ込んで来るのがあの嫌味な兄嫁ヘレン。そんな騒然とした世間の様子と、へレンがピーター卿と母のデンヴァー公爵未亡人ホリノアにまんまと鼻をあかされる経緯が楽しい。
ピーター卿の一族総出演という感じなのだが、妹のメアリとそのご主人でピーター卿の親友チャールズ・パーカー警部が出て来ないのが淋しい。
チャールズは忠実で有能な従僕バンターと並んで大好きなキャラクターなのに…。勿論、一番好きなのはピーター卿なのだが…。
2人の結婚後の話が短編にはいくつかあるが、長編はこれが最後。
以後、セイヤーズは推理小説から手を引き、専ら宗教劇や神学に関するエッセーを書くようになる。
推理小説でやりたい事をやり尽くしたのか、それとも推理小説というジャンルに限界を感じたのか・・・そのあたりの経緯はわからないが、ファンとしては淋しい限りだ。
ピーター卿シリーズの長編第12弾の新訳。
旧訳は読み辛かったがこちらは読み易く、楽しさも倍増した感じ。
シリーズを通して読んでいない方にはちょっとわずらわしかったり、わかり辛かったりする部分があるかもしれないが、推理小説として読む分には支障は無いと思う。
ずっとシリーズを読み通して来たファンには欠かすことの出来ない1冊。ピーター卿とハリエットがとうとう結婚するのだから。
2人の結婚に社交界もマスコミも騒然とするのだが、あれこれくちばしを突っ込んで来るのがあの嫌味な兄嫁ヘレン。そんな騒然とした世間の様子と、へレンがピーター卿と母のデンヴァー公爵未亡人ホリノアにまんまと鼻をあかされる経緯が楽しい。
ピーター卿の一族総出演という感じなのだが、妹のメアリとそのご主人でピーター卿の親友チャールズ・パーカー警部が出て来ないのが淋しい。
チャールズは忠実で有能な従僕バンターと並んで大好きなキャラクターなのに…。勿論、一番好きなのはピーター卿なのだが…。
2人の結婚後の話が短編にはいくつかあるが、長編はこれが最後。
以後、セイヤーズは推理小説から手を引き、専ら宗教劇や神学に関するエッセーを書くようになる。
推理小説でやりたい事をやり尽くしたのか、それとも推理小説というジャンルに限界を感じたのか・・・そのあたりの経緯はわからないが、ファンとしては淋しい限りだ。
by yuiga28
| 2005-07-14 10:41
| Book ミステリー