「ドルジェル伯の舞踏会」 レイモン・ラディゲ
2004年 09月 17日
「ドルジェル伯の舞踏会」 レイモン・ラディゲ:著 (新潮文庫)
読了しました。
1923年の作品で、著者のレイモン・ラディゲはこれを書いた直後に腸チフスに罹り20歳の若さで夭折してしまいました。
そう、これは20歳の青年が書いた作品です。でも、とてもそうとは思えない、非常に優れた恋愛心理小説です。
作家としての技術というより、人間の心理をここまで見事に見透かしている彼の観察眼の鋭さ、理解の深さに驚かされます。
前半はやや緩慢に感じられますが、後半はぐいぐい引っ張られるような面白さがあり、クライマックスの晩餐会のシーンは見事の一言に尽きます。
また、主人公の若い2人以上に周囲の脇役陣が個性的で興味深く、そこも読みどころの一つです。
著者はこれ以前に映画化もされた名作『肉体の悪魔』を16歳から18歳の間に書いています。
そちらも是非読んでみたいと思いました。
フランスの伝説の美男俳優ジェラール・フィリップ(好みじゃないけど・・・(^^;A )が主役を演じたことで有名な作品で、彼の代表作と言われたいますが、題名のアヤしさから、まだ見たことはありませんでした。
ちゃんとした(?)文学作品が原作で、その著者も夭折したとかなんとか・・・(ジェラールも36歳で夭折しています。20歳で死んだラディゲに比べれば長生きですが)、でもそれがこの『ドルジェル伯の舞踏会』の作者だとは、本を手に取って作者の紹介を読むまで気が付かず・・・。
そんなことなら、映画も観ておけば良かったな~。
しかし、やっぱり借り辛い題名です。ちゃんと内容を知ってる店員さんならいいけれど、何にも知らないアルバイトのお兄ちゃんだったりしたら誤解されそう・・・。
読了しました。
詳しい感想はこちら
1923年の作品で、著者のレイモン・ラディゲはこれを書いた直後に腸チフスに罹り20歳の若さで夭折してしまいました。
そう、これは20歳の青年が書いた作品です。でも、とてもそうとは思えない、非常に優れた恋愛心理小説です。
作家としての技術というより、人間の心理をここまで見事に見透かしている彼の観察眼の鋭さ、理解の深さに驚かされます。
前半はやや緩慢に感じられますが、後半はぐいぐい引っ張られるような面白さがあり、クライマックスの晩餐会のシーンは見事の一言に尽きます。
また、主人公の若い2人以上に周囲の脇役陣が個性的で興味深く、そこも読みどころの一つです。
著者はこれ以前に映画化もされた名作『肉体の悪魔』を16歳から18歳の間に書いています。
そちらも是非読んでみたいと思いました。
フランスの伝説の美男俳優ジェラール・フィリップ(好みじゃないけど・・・(^^;A )が主役を演じたことで有名な作品で、彼の代表作と言われたいますが、題名のアヤしさから、まだ見たことはありませんでした。
ちゃんとした(?)文学作品が原作で、その著者も夭折したとかなんとか・・・(ジェラールも36歳で夭折しています。20歳で死んだラディゲに比べれば長生きですが)、でもそれがこの『ドルジェル伯の舞踏会』の作者だとは、本を手に取って作者の紹介を読むまで気が付かず・・・。
そんなことなら、映画も観ておけば良かったな~。
しかし、やっぱり借り辛い題名です。ちゃんと内容を知ってる店員さんならいいけれど、何にも知らないアルバイトのお兄ちゃんだったりしたら誤解されそう・・・。
by yuiga28
| 2004-09-17 17:35
| Book 小説