「半パン・デイズ」 重松 清 講談社文庫
2005年 05月 27日
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先日挫折したのに改めて挑戦。
やっぱり最初の1章は厳しかった。センチメンタルだし、あそこんちのおとうさんは鬱々としてて、重苦しい雰囲気が嫌だった。2章で吉野くんが出て来て救われた感じ。やっと面白そうだなーと思えて来た。
この手のものを読むといつも思い知らされる。私ってボーッとした子どもだったんだなーと。
引越しこそしなかったものの、私にだって結構色々あったのに、事実としては覚えていても、そのとき何を感じたか、殆ど覚えていない。何か強く感じていれば覚えているだろうから、きっと大して感じてなかったんだろうな。鈍感なヤツ。
それに引き換え、ヒロシの心は繊細に反応するので、ちょっと違和感を覚えた。
それが薄れたのは、第五章の<しゃぼんだま>以降。あの時のヒロシと似た経験があったからだ。このことを書くと長くなりそうなので詳しくは書かないが、ヒロシの気持ちは凄くよく理解出来た。苦しいよね、あの状況は。
この重松清という作家、あざといなぁ。
クスグリどころを心得ているって言うか、匙加減が巧いって言うか…。クサいんだけど、読まされちゃう。何だか凄く悔しい。こういう読まされ方は嫌いだったはずなのに!
余談だが…
広島弁の妙に引きずられて読んだ、というのも多分にあった。
小学生同士のケンカでも、字だけ読んでいるとカンペキに「仁義なき戦い」の世界。
吉野くんが「わしは~、わしは~」って言うと、貫禄たっぷりな土建屋のオヤジみたいで、いつの間にか、彼らが小学生だということを忘れちゃったりして…。(^^;ヾ
(広島弁圏の皆様、他意はございませんので、怒らないでくださいね。^^;)
TBしています:
■ 【半パン・デイズ】 重松 清 (著)(評価Channelさま)
先日挫折したのに改めて挑戦。
やっぱり最初の1章は厳しかった。センチメンタルだし、あそこんちのおとうさんは鬱々としてて、重苦しい雰囲気が嫌だった。2章で吉野くんが出て来て救われた感じ。やっと面白そうだなーと思えて来た。
この手のものを読むといつも思い知らされる。私ってボーッとした子どもだったんだなーと。
引越しこそしなかったものの、私にだって結構色々あったのに、事実としては覚えていても、そのとき何を感じたか、殆ど覚えていない。何か強く感じていれば覚えているだろうから、きっと大して感じてなかったんだろうな。鈍感なヤツ。
それに引き換え、ヒロシの心は繊細に反応するので、ちょっと違和感を覚えた。
それが薄れたのは、第五章の<しゃぼんだま>以降。あの時のヒロシと似た経験があったからだ。このことを書くと長くなりそうなので詳しくは書かないが、ヒロシの気持ちは凄くよく理解出来た。苦しいよね、あの状況は。
この重松清という作家、あざといなぁ。
クスグリどころを心得ているって言うか、匙加減が巧いって言うか…。クサいんだけど、読まされちゃう。何だか凄く悔しい。こういう読まされ方は嫌いだったはずなのに!
余談だが…
広島弁の妙に引きずられて読んだ、というのも多分にあった。
小学生同士のケンカでも、字だけ読んでいるとカンペキに「仁義なき戦い」の世界。
吉野くんが「わしは~、わしは~」って言うと、貫禄たっぷりな土建屋のオヤジみたいで、いつの間にか、彼らが小学生だということを忘れちゃったりして…。(^^;ヾ
(広島弁圏の皆様、他意はございませんので、怒らないでくださいね。^^;)
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■ 【半パン・デイズ】 重松 清 (著)(評価Channelさま)
by yuiga28
| 2005-05-27 10:36
| Book 小説