「珍妃の井戸」 浅田次郎 講談社文庫
2005年 04月 24日
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珍妃殺害犯究明のために英・独・露・日の4人の貴族が関係者の証言を聞いて回るという形式はミステリーそのものだが、驚くべき結末は最早ミステリーの領域を超えた感動を与えてくれる。
証言の全てが肝心なところで食い違い、まさに「藪の中」状態。一体、真犯人は誰なのか? 各証言者の人物像の多彩さ、証言内容の面白さもさることながら、やはり「犯人は誰か?」と言うミステリー的な興味を一番に感じながら読まされてしまうのだが、最後の証言者にたどり着いても、実際には犯人は結局誰だったのかと言う謎は残る。それでも「ああ、そうだったのか!」と納得もし、更に不思議な感動さえ覚えるのだ。
こんな結末に導いた著者の手腕には脱帽だ。
この作品はどうやら「蒼穹の昴」に続くものらしい。そうと知らずに読んでしまったが支障は無い。逆に「蒼穹の昴」に対する興味が俄然強くなったので、早速古本サイトで探すが・・・な、無い! 気長に待つか、新品を買うか・・・悩むところ。
珍妃殺害犯究明のために英・独・露・日の4人の貴族が関係者の証言を聞いて回るという形式はミステリーそのものだが、驚くべき結末は最早ミステリーの領域を超えた感動を与えてくれる。
証言の全てが肝心なところで食い違い、まさに「藪の中」状態。一体、真犯人は誰なのか? 各証言者の人物像の多彩さ、証言内容の面白さもさることながら、やはり「犯人は誰か?」と言うミステリー的な興味を一番に感じながら読まされてしまうのだが、最後の証言者にたどり着いても、実際には犯人は結局誰だったのかと言う謎は残る。それでも「ああ、そうだったのか!」と納得もし、更に不思議な感動さえ覚えるのだ。
こんな結末に導いた著者の手腕には脱帽だ。
この作品はどうやら「蒼穹の昴」に続くものらしい。そうと知らずに読んでしまったが支障は無い。逆に「蒼穹の昴」に対する興味が俄然強くなったので、早速古本サイトで探すが・・・な、無い! 気長に待つか、新品を買うか・・・悩むところ。
by yuiga28
| 2005-04-24 13:45
| Book 歴史