「妖櫻記」(上下) 皆川博子 文春文庫
2005年 03月 16日
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四方八方に広がった話がどんなふうに結びつくのか、どんな結末を迎えるのか、予想もつかない展開と、軽妙で辛辣な語り口が醸し出すそこはかとないユーモアにひかれて読まされてしまった。
この人伝奇モノは面白い! だけじゃなく、読後感が爽やか。
これは意外だった。原色に彩られためくるめく世界は妖しくて、もっと悪趣味な感じかと思っていたが、「笑い姫」もこの作品も、意外なほどに爽やかな印象が残った。「戦国幻野」には格調の高さまでうかがえる。勿論、妖しさも兼ね備えているのだが、奇ばかり衒った作品ではないのだ。完全にハマった!
・・・ということで、早速、「滝夜叉」と「花櫓」と「闇椿」を購入(勿論、古本!)
加えて、安部龍太郎の「彷徨える帝」も買った。これも後南朝モノだそうなので。
四方八方に広がった話がどんなふうに結びつくのか、どんな結末を迎えるのか、予想もつかない展開と、軽妙で辛辣な語り口が醸し出すそこはかとないユーモアにひかれて読まされてしまった。
この人伝奇モノは面白い! だけじゃなく、読後感が爽やか。
これは意外だった。原色に彩られためくるめく世界は妖しくて、もっと悪趣味な感じかと思っていたが、「笑い姫」もこの作品も、意外なほどに爽やかな印象が残った。「戦国幻野」には格調の高さまでうかがえる。勿論、妖しさも兼ね備えているのだが、奇ばかり衒った作品ではないのだ。完全にハマった!
・・・ということで、早速、「滝夜叉」と「花櫓」と「闇椿」を購入(勿論、古本!)
加えて、安部龍太郎の「彷徨える帝」も買った。これも後南朝モノだそうなので。
by yuiga28
| 2005-03-16 22:12
| Book 歴史