「魔法飛行」 加納朋子 創元推理文庫
2005年 01月 29日
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『ななつのこ』の続編。
あの好きだった文体が平凡になってしまった・・・。
ファンレターだったのが物語になったから変わったんだろうか? 駒子の気負いの表れ?・・・それを書き分けているんだとしたら凄い!
駒子の文章を批評する瀬尾さん。著者は自分で書いた文章を自分で批評するわけで、これって書きづらいだろうな~と素人は思う。批評だけなら出来るけれど、それをまた違う文体で書くわけだから。(こういうのをパスティーシュって言うんだろうか。)
しかし、内容的には良かった。
私も駒子同様、郊外にある女子短大に通っていた身。駒子の学生生活の一こま一こまが物凄く懐かしい。自分の学生生活を思い出すと同時に、あの頃思っていた事もよみがえって来た。駒子ほどじゃなかったけれど、あの頃はうぶだったな~と・・・。
4編からなる短編だが、やはり最後の「ハロー・エンデバー」はその全てを締めくくる内容で、今回はちょっと緊迫した事件が持ち上がる。
そして、最高に素敵なラスト!
作品全体の微妙な雰囲気の変化にちょっとだけ不満を持ち続けて読んで来たのが一気に払拭されてしまった。
『ななつのこ』を読んだ勢いで加納朋子さんの作品は何冊か仕入れたのだが、ますます読むのが楽しみになって来た。
『ななつのこ』の続編。
あの好きだった文体が平凡になってしまった・・・。
ファンレターだったのが物語になったから変わったんだろうか? 駒子の気負いの表れ?・・・それを書き分けているんだとしたら凄い!
駒子の文章を批評する瀬尾さん。著者は自分で書いた文章を自分で批評するわけで、これって書きづらいだろうな~と素人は思う。批評だけなら出来るけれど、それをまた違う文体で書くわけだから。(こういうのをパスティーシュって言うんだろうか。)
しかし、内容的には良かった。
私も駒子同様、郊外にある女子短大に通っていた身。駒子の学生生活の一こま一こまが物凄く懐かしい。自分の学生生活を思い出すと同時に、あの頃思っていた事もよみがえって来た。駒子ほどじゃなかったけれど、あの頃はうぶだったな~と・・・。
4編からなる短編だが、やはり最後の「ハロー・エンデバー」はその全てを締めくくる内容で、今回はちょっと緊迫した事件が持ち上がる。
そして、最高に素敵なラスト!
作品全体の微妙な雰囲気の変化にちょっとだけ不満を持ち続けて読んで来たのが一気に払拭されてしまった。
『ななつのこ』を読んだ勢いで加納朋子さんの作品は何冊か仕入れたのだが、ますます読むのが楽しみになって来た。
by yuiga28
| 2005-01-29 09:21
| Book ミステリー