『中大兄皇子伝』黒岩重吾
2004年 08月 29日
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オリンピックにかまけていて読むのに10日も掛かってしまいました。
黒岩重吾さんの作品は古代史モノのみ、しかも飛鳥時代以降を描いた作品だけを読んでいます。
2003年に他界される2年前に書かれた作品ですが、黒岩さんの執筆に対する情熱がひしひしと伝わって来ました。
同時に、今の日本の現状に対する警鐘をも含む作品になっていて、当時の政治状況と現在がとても似ていることに驚かされもしました。
しかし、一番の読みどころは中大兄皇子(後の天智天皇)の野望と情熱の凄まじさ、そして心の奥底に巣食う根深い猜疑心と嫉妬心が作り出す闇です。
生々しい中大兄の人間像が見事に浮き彫りにされています。
オリンピックにかまけていて読むのに10日も掛かってしまいました。
黒岩重吾さんの作品は古代史モノのみ、しかも飛鳥時代以降を描いた作品だけを読んでいます。
2003年に他界される2年前に書かれた作品ですが、黒岩さんの執筆に対する情熱がひしひしと伝わって来ました。
同時に、今の日本の現状に対する警鐘をも含む作品になっていて、当時の政治状況と現在がとても似ていることに驚かされもしました。
しかし、一番の読みどころは中大兄皇子(後の天智天皇)の野望と情熱の凄まじさ、そして心の奥底に巣食う根深い猜疑心と嫉妬心が作り出す闇です。
生々しい中大兄の人間像が見事に浮き彫りにされています。
by yuiga28
| 2004-08-29 19:42
| Book 歴史